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2018.06.11

当院の院長の記事が「ClassLmagazine vol.45」に掲載されました!

いつまでも健康~オーラルフレイルを見逃さず 口元を鍛えて老化にストップ!~

老化は口から始まる

心身の衰えのことを専門用語で「フレイル」と呼びます。
最近、このフレイルの一つである「オーラルフレイル(口周りの機能の衰え)」が注目されています。

オーラルフレイルは、心や体のフレイルより前に表れる警告サインのようなもの。オーラルフレイルに早めに気づき、適切な対応をすれば口周りの衰えはもちろん、心や体の衰えにもストップをかけることができ、健康を取り戻せることがわかってきたからです。

もちろん基本は 毎食後のオーラルケア

①適切な治療
②毎食後のオーラルケア
③歯医者さんで定期的に口の状態をチェック

「共食」のススメ

オーラルフレイルは、「滑舌が悪くなった」「食べこぼすことがある」「食事中にむせることがある」「噛めないものが増えた」などささいな変化から始まります。病気というほどの症状ではないものの、こういう症状が出てくると、友人と外食したり、おしゃべりしたり、カラオケを楽しんだりするのがちょっとおっくうになりがち。実は、オーラルフレイルから始まるこうした「社会とのつながり」や「生活の広がり」などの後退こそが、心や体の老化を加速させる大きな要因となります。

ある研究調査によれば、一人で食事をしている人は、複数でおしゃべりしながら食事をしている人より、認知症の進み方が4倍速いという結果が出ています。「口」と「社会」と「心身」の関係は一見遠そうに見えて、実は密接な関係にあるのです。

「共食」が、 フレイルの進行を止める!

誰かと一緒に食事をすると、普段は食べない食品 を口にする機会が増え、栄養の偏りを防ぎ、結 果として健康な体をつくることになります。また、 おしゃべりを楽しみながら自然に滑舌が鍛えら れ、唾液が出やすくなって咀嚼力もアップします。 オーラルフレイルの進行が止まれば、 人と会うのが楽しみになり、 心も体もますます 元気になっていく 良循環が 始まります。

「パタカラ体操」「舌力アップ体操」で 口周りの筋力アップ!

「パ」
唇をしっかり閉じ、 「パ」と破裂させる ように発音します。 唇を閉める筋力を鍛え、 食べこぼしを防ぎます

「タ」
舌を上あごに しっかりくっつけて 発音します。 食べ物を押しつぶしたり、 口の奥へ運ぶ力を鍛えます。

「カ」
舌を喉の奥の方へ引いて発音します。食べ物を食道へ送り込む力を鍛え、誤嚥を防ぎます。

「ラ」
舌を上の前歯の裏に しっかりくっつけて 発音します。 食べ物を喉の奥へ運ぶ 力を鍛えます。

舌力アップ体操

肺炎で亡くなる高齢者の7割は誤嚥性肺炎といわ れます。舌を鍛えると飲み込む力がアップし、誤嚥を起こしにくくなります。

体操の効果
●噛む力・飲み込む力の回復
●だ液の分泌の促進
●口呼吸が鼻呼吸になり口腔内の乾燥を防ぐ
●はっきり発音できるようになる
●入れ歯が安定する
●表情が豊かになる

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